パスワードはドア鍵のようなものです。私たちはパスワードを使って、電子データが盗まれたり、改ざんされたりするのを防ぎます。推測されやすいパスワードを使うのは、どのドアでも開錠できるマスターキーを使って玄関を施錠するようなものです。
どちらのパスワードが破られにくいと思いますか?
正解: 一見して、もう一方の「A9>K$2AG」よりも単純に見えるかもしれませんが、長さがあるため、格段に破られにくくなります。
不正解: ランダムな文字や記号を使っていますが、長さが 8文字しかないため、長いパスワードよりも簡単に破られます。
コンピュータの計算速度が向上し、一般的なパソコンショップで入手できるコンピュータでさえ、1秒間におよそ 3千5百億回までパスワードの解析ができるようになりました。8文字以上のパスワードは、1文字増えるごとに約 100倍、解析にかかる時間が増えていきます。
例: 「Mary had a little lamb」(メリーさんのひつじ) というフレーズに、高校の卒業年など、記憶に残る4桁の数字を付け加えたパスワードを作成します。すると、1秒間に 3千5百億回解析できるコンピュータでも、このパスワードを破るのに「41x10の33乗」年かかる計算になります。41に 33個もゼロが付く年数です!
ここでは、3つの単語を使ってパスフレーズを作成してみましょう。(半角英字のみ。数字や記号はまだ加えません)
合計文字数: {{totalPassphraseLength}}
次に、数字、大文字、記号を加え、さらに破られにくいパスワードにしましょう!
できました!続行するには「次へ」ボタンをクリックします。
以下の条件を満たすパスワードを作ってみましょう。
作成したパスワード | |
---|---|
パスワードの長さ | {{currPassword.length}} |
この{{currPassword.length}}桁のパスワードで可能な組み合わせの数 | {{currCombinations}} |
破るのにかかる年数 | {{currCalcLength}} |
あなたがソーシャルメディアで使っているパスワードの 1つが、ハッカーに割り出されてしまいました。このハッカーは、あなたがメールのアカウントと、銀行口座を持っていることも知っています。以下の 2つは、これらのアカウントに対して考えられるパスワードの設定例です。ハッカーは、ソーシャルメディアのパスワードを既に知っています。割り出される可能性が低いのはどちらのグループのパスワードでしょうか?(より安全なほうのグループをクリックしてください)
正解! アカウントごとに異なるパスワードを使用しているほか、長さも 12文字以上あるため、他のアカウントが割り出される可能性が低くなります。
不正解: パスワードの強度が強くても、複数のアカウントで使いまわしていれば、それが致命的な弱点になってしまいます。1つのアカウントのパスワードが割り出されれば、他のアカウントも芋づる式に割り出されてしまうのです。